報告日2022年12月26日

佐賀県立鳥栖高等学校で「メディカルエンジニアリングのとびら~ダイバーシティ入門講座付き実験体験会~」を実施しました

開催日2022年12月22日(木) 場所佐賀県立香楠中学校・鳥栖高等学校

2022年12月22日(木)に、STEAMガールズin SAGA・SASEBOの一環として、香楠中学校・鳥栖高等学校の学生を対象に『メディカルエンジニアリングのとびら~ダイバーシティ入門講座付き実験体験会~』を実施しました。

参加者は、香楠中学校・鳥栖高等学校女子12名、教員1名でした。

 

最初に、佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木副室長より「ダイバーシティ入門講座」と題して講演がありました。

次に、佐賀大学理工学部理工学科4年生安達結生さんより「大学生からのメッセージ~理工学部編~」と題して理系女子大学生の講話がありました。

勉強も部活も頑張りたいと思い、文武両道の高校を選んだこと、スポーツに関わらいたかったので運動部に所属室受けたこと、医学に興味あったので先進健康科学の研究室に進学予定のことなど、ご自身のこれまでの「選択」を丁寧に説明してもらいました。また、現在大学で行っている、尿量を図るセンサの研究についてもわかりやすく説明してくださいました。

次に、佐賀大学理工学部理工学科電気お電子工学部門の木本晃・福本尚生 准教授による、講義及び実験体験会『脈拍で光と音のファンタジー』が行われました。

医学と工学の機会が合わさった「生体医工学」の分野では、バイタルサインとよばれる、呼吸・心拍・体温などを意識せずに測定する技術の研究が進んでいます。今回は、そこで用いられる様々な測定センサを用い、自分の脈拍から音の出るクリスマスツリーを光らせるという大実験がおこなわれました。各自、クリスマスシーズンに最適な7曲から好きな音楽を選び、マイコンを組みたてました。センサで自分の脈拍波形を確認するのももちろん初めての経験です。会の最後には班ごとに、クリスマスツリーを奏で、みんなで盛り上がりました。

また、大学生・大学院生との交流の中で、「理系文系の選び方」や「入試に向けての勉強法」など、進路についても知ることができ、貴重な時間になったのではないかと思います。

参加した女子中高生からは、

「身近な医療をもとに実験ができて、楽しかった。」
「実際に自分で操作できて、おもしろかったです。」
「実際の研究内容が知れて、具体的なイメージがつかめた。」
など、沢山の感想を頂けました。

 

ご参加いただいた中高生の皆さん、また、ご協力・ご共催いただきました佐賀県立香楠中学校・鳥栖高等学校の先生方に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。佐賀大学・長崎国際大学・西九州大学・佐世保工業高等専門学校は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。

 
荒木副室長による「ダイバーシティ入門講座」  
安達さん(大学生)による
「理系大学生の生活」
木本先生による講義
様々な測定センサ 実験の様子①
実験の様子② 実験の様子③