女子中高生の理系進路選択支援プログラム(STEAMガールズin SAGA・SASEBO)の一環として、長崎県・佐賀県に在住する女子中高生を対象に、“「森の家」ハウステンボス 環境設備施設見学ツアー”を実施いたしました。
この企画は理系の魅力と進路選択について知ってもらうことを目的として、ハウステンボスの皆様のご協力を得て実施したものです。
今回も、好奇心旺盛な女子中学生7名、女子高校生15名の合計22名が参加し、佐世保工業高等専門学校より教員1名、長崎国際大学より教職員4名が参加しました。
歴史と未来が融合する街、ハウステンボスの裏側を、サイエンスとテクノロジーの視点で見学するツアーです。
<ツアー内容>
(1)高度下水処理設備施設システムの見学
ハウステンボススタッフの合原邦子さんより、園内で発生した大量の下水を、一般的な2次処理に加えて高度処理及び膜で処理し、海には流さず中水として園内の植栽への水やりなどで使う、などの説明がありました。
(2)コ・ジェネレーションシステムの見学
天然ガスで自家発電し、発電時の排熱を園内施設の暖房や給湯等に利用している、などの説明がありました。
※コ・ジェネレーション (cogeneration) 、”combined heat and power”内燃機関等の排熱を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を高めるエネルギー供給システム。
(3)VR施設の体験(ハウステンボス園内施設)
ハウテンボススタッフの梢菜那子さんより、VR体験や設備の概略説明を受け、激流ラフティング、宇宙旅行のVR体験を実施しました。
(4)「VR(仮想空間)のフシギ」 VRやメタバースのお話
講師:佐世保工業高等専門学校 手島裕嗣准教授
VRとメタバースの違い、メタバース技術の将来などについて、説明がありました。
また将来、生徒の皆さんにもこの新しい技術に取り組んでほしい旨、お話がありました。
参加した生徒の皆さんからは、「理系について学べた」「下水処理3回などハウステンボスの環境への配慮を知ることができた」「VR技術の現状が知れた」「VRの話が面白かった」「今回の見学・体験で理系に興味がわいた」など、様々な感想をいただきました。理系の魅力や、理系進路について関心が高まった様子でした。
ご参加いただいた中学生・高校生の皆さん、また、ご協力いただきました、先生方、ハウステンボスの皆様に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。長崎国際大学・佐世保工業高等専門学校・佐賀大学・西九州大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。
以上