2022年8月22日(月)に継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBOの一環として、壱岐市立石田中学校にて同女子中学生を対象に、『ようこそ サイエンスの世界へ ~ ダイバーシティ入門講座付き実験体験会~』が実施されました。
「文理選択って、進路って、仕事ってどうやって決めたらいいの?」「数学や理科を仕事にする楽しみってなんだろう?」と進路選択に迷っている生徒に、講座や実験体験会を通じて、将来の進路選択について考え、理系分野への親しみをもってもらうことを目的としています。
今回は、壱岐市立石田中学校の中学1年生10名、中学3年生3名、13名(女子13名)、教員4名 合計17名が参加し、1つの講座と2つの実験体験会をそれぞれ体験しました。また、スタッフとして佐賀大学(オンライン)より教員1名・職員1名、長崎国際大学より教員4名・職員1名が参加しました。
まず、「ダイバーシティ入門講義」があり、佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木副室長より、オンラインで、AIとロボットの技術が発達する現代においてこれからの社会で求められる働き方、ダイバーシティについて具体的な事例を交えての説明、進路選択についてのお話などがありました。生徒の皆さんにとって少し先の未来の話は興味関心が高かったようで、最後までしっかり話を聞いていました。
教室①では、長崎国際大学健康管理学部の川内美樹先生、古田美咲先生、井上朋奈先生が、「オリジナル ミネラルコスメをつくろう」のテーマで乳化についての実験を行いました。実験では、ひまし油、ビタミンEオイル、マイカ(雲母・天然鉱石)などを材料にミネラルコスメ作りに取り組み、自分が好きなピンクや赤色のマイカを選び、自分だけのオリジナルのリップグロスを2色作りました。生徒たちは、化粧品自体にも関心が高いが、自分で作れるとは今まで考えてもみなかった様子で、興味津々で取り組んでいました。
教室②では、長崎国際大学薬学部の小川由起子先生が、実験体験会「生き物の設計図DNAを取り出してみよう!」のテーマで実験を行いました。ブロッコリーを乳鉢で潰してお茶パックで濾し、濾した緑色の液体を試験管に入れ、上から冷エチルアルコールを緑色の液体と混ざらないように注ぎました。しばらく(約10分)待つと、透明なエチルアルコールの部分に白い糸状のものが浮かんできます。これがブロッコリーのDNAです。また、上記の待ち時間の間に、DNAモデルを理解するために、ビーズと針金でDNA携帯ストラップを作成しました。生徒達は真剣な表情で取り組んでいました。。
参加した生徒の皆さんからは、「先生の話が、しっかりと丁寧にとても分かりやすく、乳化やDNAのことを知ることができた」「講座や実験体験を通して、理系の仕事を知ることができた」「どの実験も楽しく時間があっという間に過ぎた」「講座では将来に関して参考になった」「コスメが作れるとか、DNAが取れるとか、考えたことがなかった」「ほかのDNAも調べてみたい」「講座は、もっと他の沢山の人にも聞いてほしい」など、様々な感想をいただきました。理系の魅力や、自身の進路について考えるよい機会になったようでした。
ご参加いただいた中学生の皆さん、また、ご協力・ご共催いただきました壱岐市立石田中学校の先生方に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。長崎国際大学・佐賀大学・西九州大学・佐世保工業高等専門学校は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。