2022年11月3日(木・祝)に「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」の一環として、佐世保市及び近郊の小中高生及びその保護者を対象に、『リケジョ集まれ!メイクと野菜でサイエンス!』を実施しました。
講話や実験体験を通じて、理系分野への親しみをもってもらうことを目的としています。今回は、小中高生が保護者と一緒に、ダイバーシティの講話やスキンケア、野菜のDNA抽出、ミネラルコスメづくりなどの実験を体験しました。
佐世保市近郊の女子高校生10名、中学生12名(女子11名・男子1名)、小学生以下3名(女子2名・男子1名)、保護者7名の合計32名の参加がありました。また、佐賀大学より教職員2名、長崎国際大学より教職員7名、九州文化学園小中学校より教職員4名が参加しました。
1.ダイバーシティってなぁに?~21世紀をつくっていく皆さんへ~
佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木薫先生からご挨拶と本企画の趣旨の説明があり、AIやロボットの技術が発達する社会(ソサエティ5.0)における、これからのAIと人間の仕事についてのお話などがありました。
2.資格だけじゃない!薬剤師のお仕事紹介
株式会社サンドラッグの羽山真一先生から、薬剤師の仕事は薬局以外の仕事も多いという
お話があり、現在勤務している職場での、同僚薬剤師や化粧品販売員への商品・接客教育や、お客様からの相談対応などの仕事についてお話がありました。また、今回は特に肌の構造、肌トラブルの予防・対策や肌にいいビタミンなどについて詳しい説明がありました。
3.生き物の設計図DNAを取り出してみよう!
理科室では、長崎国際大学薬学部の小川由起子先生が、実験体験会「生き物の設計図DNAを取り出してみよう!」のテーマで実験を行いました。ブロッコリーを乳鉢で潰してお茶パックで濾し、濾した緑色の液体を試験管に入れ、上から冷エチルアルコールを緑色の液体と混ざらないように注ぎました。しばらく(約10分)待つと、透明なエチルアルコールの部分に白い糸状のものが浮かんできます。これがブロッコリーのDNAです。また、上記の待ち時間の間に、DNAモデルを理解するために、ビーズと針金でDNA携帯ストラップを作成しました。
4.オリジナル ミネラルコスメを作ろう!
家庭科室では、長崎国際大学健康管理学部の川内美樹先生、古田美咲先生、井上朋奈先生が、「オリジナル ミネラルコスメを作ろう」のテーマで乳化についての実験を行いました。実験では、ひまし油、ビタミンEオイル、マイカ(雲母・天然鉱石)などを材料にミネラルコスメ作りに取り組み、自分が好きなピンクや赤色のマイカを選び、自分だけのオリジナルのリップグロスを2色作りました。
今回、参加した皆さんからは、「楽しく理系について話が聞けた」「理系選択にしてよかった」「実験で理系への関心が高まった」「来年も参加したい」「理系も楽しそうだと思った」など、様々な感想を頂きました。理系の魅力を感じてもらういい機会になったようでした。
ご参加いただいた皆さん、また、ご協力いただきました、先生方はじめ九州文化学園小中学校ほか関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しており、長崎県教育委員会・佐世保市教育委員会・西海市教育委員会・佐世保市PTA連合会様にご後援をいただいています。長崎国際大学・佐賀大学・西九州大学・佐世保工業高等専門学校は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。