報告日2021年12月27日

香楠中学校・鳥栖高等学校で「流体力学は難しいからおもしろい~ダイバーシティ入門講座付き実験体験会~」を実施しました

開催日2021年12月23日(木) 場所香楠中学校・鳥栖高等学校

 2021年12月23日(木)に、STEAMガールズin SAGA・SASEBOの一環として、香楠中学校・鳥栖高等学校の学生を対象に『流体力学は難しいからおもしろい~ダイバーシティ入門講座付き実験体験会~』を実施しました。
参加者は、香楠中学校3年生女子21名、鳥栖高等学校1年生女子10名の合計31名、教員4名でした。

 最初に、佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木副室長より「ダイバーシティ入門講座」と題して講演がありました。

 次に、佐賀大学理工学部機械システム工学科4年生大谷若葉さんより「理系大学生の生活」と題して理系女子大学院生の講話がありました。
飛行機が好きで、週に1回は空港に遊びに行ってた幼少時代、新しいことを始めるチャンスの時期と捉えアイスホッケー部に所属された大学時代など、ご自身を紹介いただいた後に、現在大学で行っている、「戦争等の爆発現象で人間の脳にはどのような影響が及ぼされるか」という、一見難しそうな研究テーマについてもわかりやすく説明してくださいました。

 次に、佐賀大学理工学部理工学科機械部門の橋本時忠 准教授による、講義及び実験体験会『意外に知らない圧力のはなし』が行われました。
講義の中で、流体力学は、私たちの日常(顔を洗う、加湿器、飲料を飲む、雨が降るなど)をつかさどるものであり、乗り物や医療技術、オリンピック選手のユニフォームなど多くのところで役に立っていることを知ることができました。「みえないものを表現するところに面白さがある」という橋本先生の話に参加者は真剣に耳を傾けていました。
後半は、橋本先生と、大谷さんを含む4名の大学生・大学院生とともに、大気圧、空気圧、圧力の利用法などの演示実験を行いました。中でも、自分たちで、風船と紙コップで空気砲をつくり、空気圧の測定を行う実験では、女子中高生も大盛り上がりでした。大学生・大学院生との交流の中で、「理系文系の選び方」や「入試に向けての勉強法」など、進路についても知ることができ、貴重な時間になったのではないかと思います。。

参加した女子中高生からは、
「思っていたよりも理系の職業選択の幅広いと知れました。」
「自分が調べたことがなかった分野の研究内容を知れて視野が広がった。」
「もっと大学生と一緒に実験がしたかった~。」
など、沢山の感想を頂けました。

ご参加いただいた中高生の皆さん、また、ご協力・ご共催いただきました佐賀県立鳥栖中高生の先生方に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。佐賀大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。

荒木副室長による「ダイバーシティ入門講座」
 
大谷さん(大学生)による
「理系大学生の生活」
橋本先生による講義

 

実験①「空気砲」

実験② 「大気圧を実感してみる」
実験③ 「気圧を利用してみる」
実験④ 「空気の力で脱出」
実験⑤ 「産業にも応用される圧力の利用