報告日2021年12月27日

有田町立有田中学校において、「大学生と未来を語る!有田中学生×STEAM分野の大学生~」を実施しました

開催日2021年12月27日(月) 場所佐賀県有田町有田中学校

 2021年12月27日(月)にSTEAMガールズin SAGA・SASEBOの一環として、有田町立有田中学校にて同中学1・2年生を対象に、『大学生と未来を語る!~有田中学生×STEAM分野の大学生~』が実施されました。
 「文理選択って、進路って、仕事ってどうやって決めたらいいの?」 「いろんな学部があるけど、何を勉強するの?」と進路選択に迷っている生徒に、芸術地域デザイン学部・理工学部・農学部の5人の女子大学生が学部紹介やグループトークを通じて、将来の進路選択について考える機会となることを目的としています。

 今回は、有田町立有田中学校1年生10名(女子10名)、2年生9名(女子9名)、教育関係者12名 合計31名。佐賀大学より教員1名・女子学生5名、事務4名が参加しました。

 

 

 まず、佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木副室長が、「大学ってどんなところ?」をテーマに大学紹介を行い、本イベントの流れについて紹介がありました。

 

第1部:マシュマロチャレンジ
 マシュマロチャレンジとは、パスタで高いタワーを作り、マシュマロを頂点に取り付け仲間との協力や何度も試作する理系的な思考を養うワークショップです。ルール説明後、1回目のマシュマロチャレンジが始まりました。生徒&大学生チーム5組と中学校の先生チームも1組加わり、18分間で高いタワーつくりに挑戦します。
 18分間が経過し、タワーの高さを計測しました。0cm、0cm…1チームだけ47cm。多くのチームがマシュマロの重さに耐えられず、タワーが倒壊してしまいました。チームごとに、反省点を発表してもらい、みんなで共有しました。
・マシュマロの重さを考えていなかったので、次は重さも考えつつやりたい。
・みんな協力したが土台が弱くたたなかった。△の土台を作りたい。
・チームで役割分担をしたが、うまくいかなかった。スケッチをして、イメージの共有をしたので、次につなげたい。
などの意見が出されました。

2回目のチャレンジでは、やり方に慣れたことや作戦タイムの成果もあり、1回目よりも各々の役割分担がしっかりし、順調に組み立てることができた様子でした。各チームとも倒れることなく組み立てることができ、最高記録は64cmでした。1回目より低くなったチームもありましたが、初回より安定感のあるタワーになってよかったとの感想でした。 
最後に、荒木副室長より、マシュマロチャレンジの体験を通じて、試行錯誤を繰り返す重要性、STEAM的思考についての話がありました。

 

 

 

 

第2部:大学生と未来を語る!
 初めに、5人の大学生から自己紹介・どんな中高生だったか・各学部紹介・大学時代のこと・中学生の皆さんへのメッセージなどのお話がありました。
 
 次に、大学生の話を聞いて、「どんな大学生になりたいか」をテーマにグループトークを行いました。10年後の自分を想像し、そのために今、何を頑張りたいかなどを共有しました。各チームで発表して、全体で共有しました。

最後に、グループで写真撮影を行い、各自カードに今後頑張りたいこと・今日の感想等を記載し、色画用紙に貼って完成させました。

 参加した生徒・教員の皆さんからは、「大学に行って学ぶのも楽しそうだと思った」「どう頑張っていったらいいか分かった」「大学生の方と交流する中で、質問に答えてくださった内容がとても参考になった」「進路についてたくさん知れた」「1つの分野でもたくさんの選択肢があるということが分かった」「生徒達が大学生の方々の話を真剣に聴いていて、進路意識が高まったように思った」「理系は男性優位のイメージだったが、理系の大学生の話を聞いて、男女問わず興味や適性があれば大丈夫と伝わった」などの感想をいただきました。

 ご参加いただいた中学生の皆さん、また、ご協力・ご共催いただきました有田町立有田中学校の先生方に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。長崎国際大学・佐賀大学・西九州大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。