報告日2021年12月17日

『聞いてみよう!体験してみよう!!理系女子(リケジョ)の世界』を実施しました

開催日2021年12月12日(日) 場所九州文化学園小・中学校

2021年12月12日(日)に「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」の一環として、佐世保市及び近郊の小中高生の皆様及びその保護者を対象に、『聞いてみよう!体験してみよう!!理系女子(リケジョ)の世界』を実施しました。
講話や実験体験を通じて、理系分野への親しみをもってもらうことを目的としています。今回は、小中高生が保護者と一緒に、工学部の大学生の講話、ロボット、抗原検査、ビタミンCの測定実験をそれぞれ体験しました。
佐世保市近郊の高校生2名(女子2名)、中学生11名(女子7名・男子4名)、小学生7名(女子4名・男子3名)、保護者・一般12名の合計32名の参加がありました。また、佐賀大学より教職員2名、長崎大学より教員1名、学生5名、長崎国際大学より教職員8名、九州文化学園小中学校より教職員5名が参加しました。

1.「STEAM」とは?
佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木薫副室長からご挨拶とともに、本企画の趣旨の説明があり、インターネットやロボットの技術が発達する現代における、これからのロボットと人間の仕事についてのお話などがありました。

STEAMとは?(コチラ

 

2.強いコマを目指して!
長崎大学工学部機械工学コース3年生の上野真菜さんからは、自作している金属コマとその大会について説明がありました。大会では性能や回す技術により、コマ同士ぶつかって威力を発揮するもの、端っこで長く回り続けて生き残るものなどのお話がありました。また、自分自身のことでは、ロボット映画が好きなこと、工学部の授業などについて紹介してくれました。

 

3.ロボットと共に!
長崎大学工学部電気電子工学コース4年生の福田樹さんは、仲間と製作した小型ロボット数台(人型、四足)を披露しました。三味線ロボットの映像では驚きの声があがっていました。センサーを持ったロボットをうちわの高さで進む方向の指示を出してゴールまで競争するなど、生徒たちは実際に操縦を体験しました。ロボット製作にあたっては、仲間とアイデアを出し合い、お互いの意見を尊重しながら協議しているとのお話でした。

 

4.福祉を目指すモノヅクリ!
長崎大学の石松教授、長崎大学サークル「福祉用具作らんば」の加藤亮太さんが、福祉機器の研究開発成果を発表しました。自動食器棚、生活動作パワーアシスト装置、窓やドアの開閉装置等、個々のニーズに応じた機器による身体障害者・高齢者支援などについて話をされました。

 

5.からだの中のウイルスを検出しよう

理科室では、長崎国際大学薬学部の小川由起子教授による実験体験会が行われました。コロナウイルス抗原に対する抗体が固相化されたプレートを用いて、未知検体の検査を実施しました。検査結果が出るまでの時間を利用し、コロナウイルスの特徴やワクチン、ウイルスの 検査方法についての解説があり、抗原検査の仕組みを学習しました。その後、各自で行った検査の結果を確認し、ウイルスの有無を判定しました。コロナ禍においてウイルスへの関心は高く、生徒達はウイルス検査と聞いてやや緊張の様子でした。

 

6.うがい薬でビタミンCの量を調べてみよう!
家庭科室では、長崎国際大学健康管理学部の菊地優子助教、熊井まどか教授、岡本美紀教授による実験体験会が行われました。
ビタミンCが多く含まれている液体について各自予想したあと、水で薄めたうがい薬(ポビドンヨード)を入れた、小さなプラスチックの透明コップに、果汁 (レモンやキウイ)を加え、その色の変化でビタミンCの量を比べる実験です。生徒たちは、果汁を数滴たらすことで、うがい薬の茶色い色が、透明になっていく変化を面白がっていました。1滴で変化した果汁もあり、驚きの声が上がっていました。

 

今回、参加した皆さんからは、「来年も参加したい」「理系の大学生たちが楽しそうだった」「理科や科学への興味が高まった」「やりたいことをやることに魅力を感じた」「リケジョという言葉のポジティブイメージが強くなった」など、様々な感想を頂きました。理系の魅力を感じていただくいい機会になったようでした。
ご参加いただいた皆さん、また、ご協力いただきました、先生方はじめ九州文化学園小中学校ほか関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

このプログラムは、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しており、長崎県教育委員会・佐世保市教育委員会・西海市教育委員会・佐世保市PTA連合会様にご後援をいただいています。長崎国際大学・佐賀大学・西九州大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。