報告日2021年2月7日

長崎県立佐世保西高等学校で「リケジョのリアル 情報科学分野編 ~ ダイバーシティ入門講座付きキャリアトーク~」を実施しました

開催日2021年2月7日(日) 場所長崎県立佐世保西高等学校

 

2021年2月7日(日)に継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBOの一環として、佐世保西高等学校にて同高校1・2年生を対象に、『リケジョのリアル 情報科学分野編 ~ ダイバーシティ入門講座付きキャリアトーク~』が実施されました。「情報科学」をテーマにキャリア講演を行い、高校生が大学進学からその先の進路をイメージして、理系の魅力やキャリアについて考えてもらうことを目的としています。

今回は、佐世保西高等学校1年生2名(女子1名・男子1名)、2年生34名(女子34名)、保護者4名、教員2名 合計42名、佐賀大学より教員1名・学生1名・事務3名が参加しました。

 

​まず、佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木副室長が、「ダイバーシティ入門講義」を行いました。最初に、医療人から教育者としての経歴に沿った仕事の紹介をされた後、これからの社会の変遷や若い皆さんに求められていることなどのお話がありました。また、理系分野の進路は高校生の皆さんが想像するよりたくさんの選択肢があるとの発言もありました。参加した生徒の皆さんからは、「理系の分野において様々な職があることを知り視野が広がりました。」「医者から大学で働くという大きな転換をなさっていて職業の見方が大きく変わりました。」など、様々な感想を頂きました。理系の職業の豊富さや、進路を途中でも変えられるということについて考えるよい機会になったようでした。

 

​佐賀大学理工学研究科知能情報工学コース修士2年生村上玲奈さんより「私が選んだ理系への道」と題し、理系大学院生(情報分野)として講話がありました。母校ということもあり、高校生時代の話と進路選択、進学後の大学・大学院生活の紹介や大学での研究の話があり、身近で実感のこもった話に真剣に聞き入っていました。参加した生徒の皆さんからは、「情報科学という学部に興味がわきました。」「第1志望大学・学科の方の話をきけて活力になった。」など、様々な感想を頂きました。理系の魅力や、自身の進路について考えるよい機会になったようでした。

 

 

次に、Mind the Gap プログラムとして、オンラインにて情報科学分野の女性技術者によるキャリアトークが行われました。情報科学とはどのようなものなのか、情報科学を学ぶことで将来どのような可能性が生まれるのかを楽しく知ることができました。その後、個々のスマートフォンより直接入力ができる形式での質疑応答が行われました。挙手よりも質問しやすかったようで、活発な投稿がされていました。Goodボタンによる投票で質問が選ばれていったので、本当に知りたいことを聞く事が出来たようです。参加した生徒の皆さんからは、「自分がしたいことを形にするという言葉がすごく心に響きました。」「情報科学という分野では世界中の人とつながり、誰かのためになるアイディアを生み出すという点に感動しました。」など、様々な感想を頂きました。

 

最後に、進路指導をされている佐世保西高校の植島先生から、理系には様々な選択肢がある。幅広い視野を持ったうえで、進路を選択していって欲しい。というお話がありました。

生徒の皆さんからは「高校3年生で人生の進路を全て決めてしまわなくてもいいんだと思った。」「実際にリケジョとして仕事についている人の話を詳しく聞けてとてもいい機会になりました。」といった感想をいただき、イベント終了後にも直接相談に来る生徒も見かけました。

 

 

ご参加いただいた高校生、保護者の皆さん、また、ご協力いただきました佐世保西高等学校の先生方に心より御礼申し上げます。

このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。佐賀大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。