報告日2020年10月26日

「科学の甲子園佐賀県代表選考予選大会」に参加しました

2020年10月24日(土)に、科学の甲子園佐賀県代表選考会予選が佐賀県立致遠館高等学校・中学校にて行われました。これは、理科や数学などの理数系分野に興味・関心を持つ高校生の学習意欲を高めるための催しで、国立研究開発法人科学技術振興機構の科学の甲子園全国大会に出場する代表校の選考会として毎年佐賀県教育委員会が行っているものです。

佐賀大学は、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開しています。今回も、中高大接続事業の一環として、科学の甲子園代表選考会に参加した高校生を対象に、科学の意義や研究の面白さを知ってもらい、キャリア選択の参考にしてもらうことを目的とし、佐賀大学農学部生物資源科学科生命機能科学コース 井上 奈穂 准教授による講演会を実施しました。

 

今回は、高校生53名(うち、女子生徒7名)、高校教員19名、佐賀大学より教員2名が参加しました。

井上先生には、「食品を科学する」と題してお話をされました。生活習慣病の予防・改善に食品由来の機能性成分を活用する試みが広く行われている。具体的には「植物性機能性成分」による肥満誘発性病態の予防・改善作用に関する研究結果について、病態モデル動物および培養細胞での評価を中心に講演されました。大豆タンパク質やブルーベリー葉などの植物性食品から脂質低下や血圧上昇抑制などの病態改善に有用な成分の見つけ出したことの話では多くの高校生が真剣に耳を傾けて聞いていました。

参加した生徒は、「大学の先生の話は、なかなか聞けないのでとても参考になった。」「大学の研究室がどのようなものなのかというイメージが今まで以上に浮かぶようになった」など、研究職についての魅力や、自身の進路について考えるよい機会になったようでした。
今回ご協力・ご共催いただきました、佐賀県教育委員会、佐賀県立致遠館高等学校・中学校の皆様、誠にありがとうございました。

このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。佐賀大学・長崎国際大学・西九州大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。