2020年12月15日(火)に継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBOの一環として、対馬市立久田中学校にて同中学1・2年生を対象に、『ようこそ サイエンスの世界へ ~ ダイバーシティ入門講座付き実験体験会~』が実施されました。
「文理選択って、進路って、仕事ってどうやって決めたらいいの?」「数学や理科を仕事にする楽しみってなんだろう?」と進路選択に迷っている生徒に、講座や実験体験会を通じて、将来の進路選択について考え、理系分野への親しみをもってもらうことを目的としています。
今回は、対馬市立久田中学校1年生18名(女子9名・男子9名)、2年生26名(女子13名・男子13名)、教員12名 合計56名。佐賀大学より教員1名・事務1名、長崎国際大学より教員2名・コーディネーター1名が参加しました。
対馬市立久田中学校では、中学1・2年生を4つのグループに分け、1つの講座と2つの実験体験会の3部構成にて実施しました。
第Ⅰ部では、佐賀大学ダイバーシティ推進室の荒木副室長が、「ダイバーシティ入門講義」を行いました。最初に、これからの社会の状況や近年の仕事の内容の変化などのお話があり、その後ダイバーシティについて具体的な事例を挙げながら説明がありました。最後に理系の職業の紹介があり、進路選択についてのお話がありました。
第Ⅱ部では、長崎国際大学人間社会学部の橋本健夫教授が実験体験会「サイエンスラボ!風船笛をつくろう」を行いました。ストローにつけたフィルムの震えで音が出ることを学び、ストローの長さが変化することで出る音が変化することを体験しました。うまく音が出ない場合は、フィルムの位置を微調整したり、生徒同士で話し合ったり、とても楽しく活動していました。ブー、プーといろいろな音が出て、生徒たちの笑顔が印象的でした。楽しみながら理科に親しんでいました。
第Ⅲ部では、長崎国際大学薬学部の小川由起子教授が実験体験会「ちゃんと手洗いできてる?―コロナ感染予防のために―」を行いました。最初にコロナウィルスやワクチンについての解説があり、手洗いの大切さを学習しました。その後、通常の手洗いを行い、手洗いチェッカーを用いて洗い残しを視覚的に確認しました。正しい手洗い方法を学び、洗い残しやすい部位を中心に再度手洗いに挑戦していましたが、きれいにするのは難しかったようです。最後に、オリジナルてピカジェル(抗菌作用のあるアロマオイル入消毒ジェル)の作り方と香りの効果を学んだあと、各自オリジナルのてピカジェルを作成しました。
参加した生徒の皆さんからは、「実験とか説明の中で楽しそうなことがたくさんあった」「理系か文系で迷っていたけど、理系がすごくいいと思った」など、様々な感想を頂きました。理系の魅力や、自身の進路について考えるよい機会になったようでした。
ご参加いただいた中学生の皆さん、また、ご協力・ご共催いただきました対馬市立久田中学校の先生方に心より御礼申し上げます。
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。長崎国際大学・佐賀大学・西九州大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズin SAGA・SASEBO」を展開していきます。