「科学の甲子園佐賀県代表選考予選大会」に参加しました

2018年8月9日(木)に、科学の甲子園佐賀県代表選考会予選が佐賀県立致遠館高等学校・中学校にて行われました。これは、理科や数学などの理数系分野に興味・関心を持つ高校生の学習意欲を高めるための催しで、国立研究開発法人科学技術振興機構の科学の甲子園全国大会に出場する代表校の選考会として毎年佐賀県教育委員会が行っているものです。

佐賀大学は、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「リケジョプラットホームin SAGA」を展開しています。今回も、中高大接続事業の一環として、科学の甲子園代表選考会に参加した高校生を対象に、科学の意義や研究の面白さを知ってもらい、キャリア選択の参考にしてもらうことを目的とし、佐賀大学医学部生体構造機能学講座 城戸瑞穂 教授(佐賀大学ダイバーシティ推進室室長)による講演会を実施しました。

今回は、高校生68名(うち、女子生徒18名)、保護者等2名、高校教員6名、佐賀大学より教員2名が参加しました。

城戸先生には、「サイエンスとともに豊かな人生を~口から見える身体の仕組み~」と題して、生命や生活と科学との密接な関連、形を見る力は研究だけでなく日々の生活や医学臨床に重要であること、さらに、口腔感覚機能から温度感受性タンパクによる創傷治癒機構など研究の実査についてご講演いただきました。更に、『何も話さない「自然」に人間が問いかけることで、その仕組みがわかる。数々の実験を重ねた末に思い通りの結果が出たときの嬉しさは何事にも代えがたい』という研究の醍醐味の話には、多くの高校生が真剣に耳を傾けて聞いていました。

質疑応答の時間では、iPS細胞の医療現場への応用についての質問が出ました。iPS細胞研究が臨床応用に向けて大きく発展し、現在、安定した基盤形成、治療効果と安全性の確認のための臨床研究が進められていること、医療現場への実現には研究者だけではなく、社会の理解や制度の整備など多くの関係者の力が必要であり、残念ながらまだ時間を要する可能性が高いことなどが話されました。

参加した生徒からは、「現実的な医学研究の話が聞けた」「普段は考えない身の回りの科学について深く考えることができた」「研究者について日本と世界のデータを知ることができてよかった」など聞かれ、研究職についての魅力や、自身の進路について考えるよい機会になったようでした。
今回ご協力・ご共催いただきました、佐賀県教育委員会、佐賀県立致遠館高等学校・中学校の皆様、誠にありがとうございました。

このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。